名和昆虫博物館について

現存する日本最古
昆虫専門博物館

 ギフチョウの発見で知られる名和靖によって明治29年に設立された名和昆虫研究所。その付属施設として1919年(大正8年)に開館して以来、昆虫全般におよぶ啓蒙普及、農作物の害虫駆除のための啓蒙普及につとめてきた昆虫専門の博物館です。
 日本の現存する昆虫博物館としては、最も長い歴史を持ち、文化財的価値のある建物の中で、昆虫たちの美しくも不思議な世界を体感していただく場として、活動し続けています。

日本最古の昆虫博物館

財団法人名和昆虫研究所の
付属施設として開館

 1919年(大正8年)10月26日、財団法人名和昆虫研究所の付属施設として開館して以来、昆虫学普及のため、その役割を果たしてきました。建物自体は、1918年(大正7年)9月に起工、翌1919年(大正8年)4月に竣工しました。

ギリシャ神殿風切妻のレンガ造りの博物館

近代建築家武田五一氏作の
ギリシャ神殿風切妻のレンガ造り

 この建物は、名和靖の志を理解した県人林武平氏の寄付により建てられ、設計者は、当時新進気鋭の近代建築家武田五一氏で、桁行21.8m梁行7.3mの2階建て、のべ320平方メートル、外観はギリシャ神殿風切妻のレンガ造りに白タイル貼りです。

約1200年前の歴史あるヒノキ材

奈良唐招提寺金堂の巨木丸柱は
約1200年前のヒノキ材

 この建物の2階を支える3本の巨木丸柱は、奈良唐招提寺金堂と講堂の解体修理時、白蟻被害木(約1200年前のヒノキ材)を取り替えた際に、交換、保管されていたものをもらい受け再利用したもので、初代館長名和靖のシロアリ研究の一環として、シロアリ被害の古材保存を兼ねた利用法でもありました。